純文学1000本ノック

ただひたすらに純文学の読書感想を並べていきます。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

純文学1000本ノック 112/1000 大江健三郎『われらの時代』

どうも、こんにちは。 今回は日本人二人目のノーベル文学賞作家の受賞した大江健三郎の二作目の長編小説である『われらの時代』です。 1.ざっくりあらすじ 南靖男は、仏文科生でありながら同学年の左翼運動は現実的でないと嘲笑しながら、中年の情婦の頼子…

純文学1000本ノック 111/1000 須賀ケイ『わるもん』

どうも、こんにちは。 今回はすばる文学賞を受賞した須賀ケイの『わるもん』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の純子は、ぼんやりしていて近所の子どもたちから馬鹿にされている。ある日、純子以外の家族みんなに疎まれていた父が家から追い出される。純子…

純文学1000本ノック 110/1000 高瀬隼子『犬のかたちをしているもの』

どうも、こんにちは。 今回はすばる文学賞を受賞した高瀬隼子の『犬のかたちをしているもの』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の薫は、二十七歳から郁也と付き合いはじめて三年になる。彼女は大学生のときに卵巣の手術をし、それ以来セックスに対する抵抗…

純文学1000本ノック 109/1000 山岡ミヤ『光点』

どうも、こんにちは。 今回はすばる文学賞を受賞した山岡ミヤの『光点』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の実以子は、工場しか就職口がないような田舎町に住み、中学を卒業して食品加工工場で働いている。母は父を溺愛し、主人公には厳しい。父は不倫して…

純文学1000本ノック 108/1000 木崎みつ子『コンジュジ』

どうも、こんにちは。 今回はすばる文学賞を受賞した木崎みつ子の『コンジュジ』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公のせれなは、子どものころわがままな母が家をでて、父が自殺未遂をした。すでに亡くなっているロックスターのリアンというという人物を知り…

純文学1000本ノック 107/1000 上村亮平『みずうみのほうへ』

どうも、こんにちは。 今回はすばる文学賞を受賞した上村亮平の『みずうみのほうへ』です。 1.ざっくりあらすじ アメリカあたりの外国が舞台になっている。主人公は、子どものころ父とフェリーで旅にでたときに父がいなくなった。その後、伯父に引き取られ…