純文学1000本ノック

ただひたすらに純文学の読書感想を並べていきます。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

純文学1000本ノック 65/1000 志賀直哉『城の崎にて』

どうも、こんにちは。 今回は志賀直哉の『城の崎にて』です。今でもその緻密な描写力に定評のある、志賀直哉の短編代表作の一つです。 1.ざっくりあらすじ 電車にひかれ、大けがをした主人公は、城崎温泉に療養旅行に行く。彼はそこで、宿で見た死んだ蜂や…

純文学1000本ノック 64/1000 遠野遥『改良』

どうも、こんにちは。 今回は遠野遥の『改良』です。2019年文藝賞を受賞した本作。その後、作者は『破局』で芥川賞を受賞しています。 1.ざっくりあらすじ 美しいものに憧れ、女装をする大学生の主人公は、女性への性欲をデリバリーヘルス嬢で満たしながら…

純文学1000本ノック 63/1000 上田岳弘『太陽』

どうも、こんにちは。 今回は上田岳弘の『太陽』です。2013年新潮新人賞を受賞した本作。その後、作者は『ニムロッド』で芥川賞を受賞しています。 1.ざっくりあらすじ 現代と同じ人類の「第一形態」にある人々の群像劇が中心となっている。その中で、不老…