純文学1000本ノック

ただひたすらに純文学の読書感想を並べていきます。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

純文学1000本ノック 77/1000 中上健次『岬』

どうも、こんにちは。 今回は中上健次の『岬』です。作者は本作で芥川賞を受賞しました。続編として『枯木灘』、『地の果て 至上の時』があります。 1.ざっくりあらすじ 二十四歳の秋幸は、義兄の組の土方として働いている。紀州の田舎で秋幸を取り巻くの…

純文学1000本ノック 76/1000 加藤秀行『サバイブ』

どうも、こんにちは。 今回は加藤秀行の『サバイブ』です。作者は本作で文学界新人賞を受賞しデビューしています。 1.ざっくりあらすじ 高校生までを柔道一筋で過ごしてきた主人公のダイスケは、目標もなくカジュアルなバーでアルバイトをしながら、共に外…

純文学1000本ノック 75/1000 砂川文次『市街戦』

どうも、こんにちは。 今回は砂川文次の『市街戦』です。作者は本作で文学界新人賞を受賞しデビューしています。 1.ざっくりあらすじ 大学卒業後、自衛隊に入ったKは幹部候補生としての最後の総合訓練を受けていた。総合訓練では100kmにおよぶ行程を歩かな…