純文学1000本ノック

ただひたすらに純文学の読書感想を並べていきます。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

純文学1000本ノック 48/1000 夏目漱石『門』 あらすじ&解説と魅力

どうも、こんにちは。 今回は、夏目漱石の『門』。『三四郎』、『それから』に続く三部作のラスト。 1.読後感 御米と宗助の認識の違いにやるせないかなしさを感じた。 2.ざっくりあらすじ (1)小六の問題 薄給の役所勤めの宗助は、妻の御米と共に日々…

純文学1000本ノック 47/1000 夏目漱石『それから』 のらくら男が動くとき

どうも、こんにちは。 今回は、夏目漱石の『それから』。『三四郎』からはじまる三部作の一つに数えられている名作です。 1.読後感 不安、焦燥、孤独のなかに突き進んでいくようなもの悲しい気持ちにさせられた。 2.ざっくりあらすじ (1)代助 三十歳…

純文学1000本ノック 46/1000 川端康成『伊豆の踊子』 川端の実体験に基づいた悲しくも美しい物語

どうも、こんにちは。 今回は、日本で最初のノーベル文学賞を受賞した川端康成の『伊豆の踊子』 1.読後感 美しいかなしさが心のなかにふっと舞い落ちるような、そんな終わり方だった。 2.ざっくりあらすじ (1)踊子 一人伊豆の旅へ来ていた大学生の主…

純文学1000本ノック 45/1000 志賀直哉『暗夜行路』 苦難の先にあるもの

どうも、こんにちは。 今回は、日本を代表するリアリズム文学を書いた志賀直哉の代表作『暗夜行路』。本作は彼の唯一の長編小説である。 1.読後感 数々の苦難の先にみえる小さな希望に胸を突かれる思いになった。 2.ざっくりあらすじ (1)時任謙作 時…