純文学1000本ノック

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『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』結局面白い?ネタバレ有無感想

 

いや~~観てきました。『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』

僕自身は第2シリーズ(1・2・3三部作)からの劇場参戦組です。

その僕が観たままにまずはネタバレ無感想とネタバレ有感想で分けて書いたので、鑑賞までネタバレ見たくないよ、という方はネタバレ無感想のみ見てぜひ劇場へ。

 

「スターウォーズ9」の画像検索結果

 

 

 

〇ネタバレ無感想

 

 文句ナシで面白かったですよ!

映画として、1つの作品として、完成されたものでしたね。映画アプリ「Filmarks」の評価は4.0と非常に高評価(2020.01.02現在)

一番今回良かったのが「絶え間ない展開」ですかね。

これによって上映中まっったく飽きることなく鑑賞することができました。

余談ですが、僕が一緒に観に行った方はつまらない映画なら速攻寝る(面白さの基準は展開の面白さ)という映画殺しの方(さらにはスターウォーズほぼ初見!)でしたが、その方すら寝る暇が無かったという。これは実はすごいことなんです。

それはもちろん、時間が足りない中でJ・J・エイブラムスが苦肉の策でやった結果でもあるでしょう。ただ、それが結果として1秒たりとも飽きさせることの無い今作に繋がったのだと思います。

 

他、良かった点としては音響・映像・キャラクター等でしょうか。

まず、音響は全作通してそうですが、相変わらず素晴らしいですね。バトルシーンなどの迫力ある場面から定番の曲まで、全編通して良かったです。

映像については言わずもがなですね。次のキャラクターの部分にも続いて来るところですが、個人的に(おそらく同じ人も多いでしょう)スターウォーズの世界観が大好きです。見たこと無いような砂漠や人が住め無さそうな惑星、超未来都市まで様々ですが、毎度のことながら興奮しますね。いつになってもワクワクしてしまいます。

そして、キャラクター。上記の世界観的な観点で言えば、異星人ですよね。なんじゃコイツみたいなのが大量に出てきます。まさに人間の想像力の極致ですよね。他に私が個人的に好きなのもありますが、アダム・ドライバー演じるカイロ・レン(ベン・ソロ)など、弱い心を持ち闇と光に揺れ動く姿なんて歴代スター・ウォーズの系譜でもありますが、まさに人間そのもので大好物ですね。

 

 

では...ここからざっくりあらすじとネタバレ有感想に行ってみましょうか!

 

 

〇ザックリあらすじ

本当にザックリです。

まず流れから全作スターウォーズep7にて、スノーク(敵の大ボス的な)、昔のエピソードのパルパティーンのような人物をカイロ・レン(ベン・ソロ、スカイウォーカーの末裔)が倒します。そして、ファースト・オーダー(敵勢力)の実権をカイロ・レンが掌握し、レジスタンス(レイア姫率いる正義の集団的な)を圧倒的な戦力差でボコボコにしながら、レイ(何者かは不明だがすげーフォース使いこなすし強い、ルークに師事していた)を仲間に引き入れようとしていました。

 

今回の物語はレジスタンスの作戦から始まります。何とかファースト・オーダーの本拠地の場所を知れるキーを敵のスパイから入手します。そこからドタバタしながら、何とか最終的にファースト・オーダーの黒幕(パルパティーンの魂的な)のいる場所(ルークもずっと探していたそう)を発見します。

 

さあ、ではあらん限りの力を振り絞って攻め込もう!というのが全体の流れです。

 

 

・・・その一方でもうひとつの物語、カイロ・レンとレイのせめぎ合いが進行します(どちらかというとこれメイン)。

カイロ・レンはスノーク倒してテッペン取った気でいましたが、本拠地(カイロ・レンも最近知った)に行くと、まさかのパルパティーンに会いに行き「お前を倒して世界を手に入れる」と言うも「無理無理。そもそもスノークもワシが作った幻だよw」と鼻で笑われてしまいます。代わりにパルパティーン信者たちが造っていた大艦隊ラスト・オーダーを見せられます。あまり覚えていませんが、1台で余裕で惑星ぶっ壊すやつが何百台もあります。パルパティーンから「言うこと聞けばこれあげるし、世界もあげる。おじいちゃん(ダース・ベイダー)も成し遂げられなかったことやっちゃおうよ。だから小娘(レイ)はやっちゃってね」と言われ、レイの正体も教えてもらったカイロ・レンは納得しては無さそうですが、とりあえずレイの元に向かいます(というよりちょいちょいフォースで繋がりあってお互いの場所に実体の無いフォースとして現れます)。レイはレジスタンスの作戦時にフォースを使いますが、そこでダークサイドっぽいフォースが出て、自分でもドンドン不安になっていきます。

 

さあ、遂にカイロ・レンとレイが対面し戦い、お互いの胸の内を明かします。レイはパルパティーンだと教えられ、ショックを受け、最近不安だったことを伝えますが、結果ジェダイの世話になってるしライトサイドなのよね、と言ってカイロ・レンをぶっ刺します。カイロ・レン瀕死のところにレイがフォースで傷塞ぎます(自分でやっといて...てかフォースってこんな機能あったっけ?)。そして、カイロ・レンはハン・ソロ(父)の幻影と話し、レイを助けベン・ソロに戻ることを決意します。

 

レイはパルパティーン(祖父)のことを倒しに向かいます。ベン・ソロことカイロ・レンも向かっているのでしょう。レジスタンスもレイを目印に攻め込みます。パルパティーンはレイと会って、「元々お前を殺す気は無かった。ワシを殺せばお前に全てのフォースが行き、お前が正当なシスの継承者だワッハッハ」と全部掌の上で回してましたよ感を出してきます。レイはそれは受け入れたくないですが、攻めてきた仲間たちが大艦隊にボコボコにされているのを見て、受け入れようか迷います。そこへベン・ソロが助けに来てくれます。レイとベンが揃ったことで、パルパティーンがそのフォースを吸って完全復活します(混ぜるな危険的な?)。じゃあやっぱワシがお前ら殺して世界征服するわ、となりますが、レイの元に歴代のジェダイのフォースが集まり、パルパティーンを逆に倒します。レイは倒れますが、ベンがフォースで助けます。2人は長い倦怠期が終わりキスをしますが、ベンが死にます(というよりルークのようにフォースになりフッと身体が消えます)。レジスタンスも各地でくすぶっていた味方(民間人)をランド・カルリジアンが連れてきてラスト・オーダーに大勝利をおさめます。みんなで戻り、抱擁し合います。レイは物語の始まりの地(ep4でルークが住んでいた砂漠の家)にライトセーバーをしまいます。途中、おばあさんが声をかけてきて名前を聞かれ、彼女はこう言います。「レイ・スカイウォーカー」

 

 

〇ネタバレ有感想

 

ツッコミどころ満載!ご都合主義的原点回帰映画!!

結論、JJエイブラムスは新しいスターウオーズを作ることが出来ませんでした(個人の感想です)。ただ、最初のネタバレ無感想でも書いたように「Filmarks」の評価でもある通り、単体作品の出来映えは素晴らしいんですよ。

 

しかし、前作までの流れを考えると納得できない点が多々あります...

まず、流れを見ていくと

6「新しいスターウォーズ始まるよ!昔へのリスペクトばりばり」

7「これが新しいスターウォーズじゃ!スターウォーズの概念ぶっ壊し」

8「すみませんでした。こんな感じで纏めてみたけどどうですか?ヘヘ」

という流れです。本来は

8「これが新しいスターウォーズじゃあああ!!超ド展開!新しいスターウォーズの世界へ」

だったと思うんですが、7で散々批判され制作陣も諦めたようですね。

 

ツッコミどころ

ツッコミどころは他サイトにも色々書かれているところでありますが、僕が個人的に気になったのをいくつかあげます。

・レイがパルパティーンの孫(それ自体は百歩譲っていいとして親がただの雑魚キャラにやられるほど弱いか...?)

・フィンの扱い(もっと主役級になる予定じゃ...)

・ローズちゃんの扱い(僕含め好きな人はあまりいなかったと思いますが、7で批判が酷かったようですね。たしかにお世辞にも可愛いとは言えない顔です。その割に7で大分出しゃばる役だったことが批判に繋がったようです。今回はほぼ登場シーン激減。フィンとの恋心もほぼ無かったことに...)

・フォース万能説(あらすじでも書きましたが、回復させる系は今までに無かった気がします)

 

まあ、こんな色々言っていますが、基本的に最初のネタバレ無感想と同じです。面白かった!そこは素直に認めましょう。周りのSWオタクが「でもな~」とか「新3部作はダメ」とか言ってきたら言ってあげましょう。「それ、老害ですよ」って。